IntelliJ IDEAでできれば使ってほしいActionをまとめてみました。
Pythonのケースを扱うのでPyCharmでも使えると思います。

Table of Contents

はじめに

本記事は以前に書いた以下の続編です。

続編を書くつもりはあまり無かったのですが、日本の公式アカウントにリツイートいただけたので頑張ってみました😄

以前に定義したランクに対して、本記事では ランクC のみを紹介します。

ランク 意味
A 必ず使ってほしい
B 特別な理由がなければ使ってほしい
C できれば使ってほしい
D どちらでもよい

書き方のルール

できるだけ実際の業務中のようなシチュエーションを想定したいので、Actionごとに以下を記載します。

  • モブプロやレビューでトリガーとなる台詞の例
  • にはAction名の絶対パスを記載
  • には筆者が割りあてているショートカットキーを記載
デフォルトのショートカットキーを記載しないのはなぜ?

個人的に『ショートカットキーは各自が直感的に使える設定をした方がよい』というポリシーがあるためです。

Action名が分かれば、Actionの検索からコマンドを探して実行できます。
また、その画面でAlt+Enterを押すと即座にショートカットキーを設定できますので、すぐに設定しましょう。

以下がその例です。

対象外とするAction

一般的なテキストエディタなどでも使える機能.. 例えばCtrl+zでUndo、Ctrl+fで検索といったものは除外します。

環境

  • OSはWindows
  • IntelliJ IDEAのバージョンは2019.1 (Ultimate Edition)

表示系

設定を表示

  • 『設定を開いてもらって...』
  • Other | Settings...
  • Ctrl+j Shift+s

そのままなのでGIFは省略します。
アクションの検索settingsと入力してEnterでもいいので楽な方で。

定義をポップアップに表示

  • 『この関数/クラスの実装どんなだっけ?』
  • Main menu | View | Quick Definition
  • Alt+d

宣言に移動はしたくないけど、定義を確認したいときに便利です。

ドキュメントをポップアップに表示

  • 『この関数/クラスのドキュメントを見せてもらえますか?』
  • Main menu | View | Quick Documentation
  • Alt+s

宣言に移動はしたくないけど、ドキュメントを確認したいときに便利です。

警告やエラーの詳細表示

  • 『エラーや警告が出ているので確認してみましょうか..』
  • Main menu | View | Error Description
  • Ctrl+1

1回押すと概要が、2回押すと詳細が表示されます。

マウスHoverしてmore...を押しても表示されますが、キーボードの方が速いです。
次のInspectionに移動して本コマンドで詳細を確認してから、意図したアクションの提案で修正が黄金コンボですね😉

再帰的に折りたたむ

  • 『折りたたんでもらって...』
  • Main menu | Code | Folding | Collapse Recursively
  • Ctrl+j Ctrl+h

コードの見通しが悪かったり、特定箇所に集中したいとき使いましょう。

マウスで端の-マークをクリックしても折りたためます。
代替案があるためランクCにしています。

再帰的に展開

  • 『中開いてもらって...』
  • Main menu | Code | Folding | Expand Recursively
  • Ctrl+j Ctrl+l

1つずつ展開したい場合はRecursively無しのコマンドを実行するか、マウスで端の+マークをクリックします。

検索系

最近開いたファイルから検索

  • 『さっきのあのファイルを開いてもらって...』
  • Main menu | View | Recent Files
  • Ctrl+j e

最近開いた順にファイルを表示して、更にインクリメンタルサーチで絞り込めます。

便利な機能ですが、ファイル名でファイルを検索最近移動した場所を検索で代替が利くのでランクCにしています。

編集系

関数の抽出

  • 『この処理を関数に外出ししましょう』
  • Main menu | Refactor | Extract | Method...
  • Shift+Alt+m

選択範囲の処理を関数として抽出します。

複数の箇所で同一関数を抽出できる場合は、そのようにしてOKかの確認ダイアログが表示されます。

行の複製

  • 『行をコピペして...』
  • Editor Actions | Duplicate Entire Lines
  • yyp

何も選択せずにコピー(Ctrl+c)すると、複製ではなく行全体をコピーします。

行の削除

  • 『行を削除して...』
  • Editor Actions | Delete Line
  • dd

次の行に挿入して編集開始

  • 『次の行に...』
  • Editor Actions | Start New Line
  • o

前の行に挿入して編集開始

  • 『前の行に...』
  • Editor Actions | Start New Before Line
  • O

選択範囲を徐々に拡張する

  • 『(今より広い範囲を示して)ここまで選択してもらって...』
  • Editor Actions | Extend Selection
  • Ctrl+s

Actionするたびに少しずつ選択範囲が広がります。

移動系

実装に移動する

  • 『(xxxの子クラスである)yyyのメソッドzzzの実装に飛んでもらって...』
  • Main menu | Navigate | Implementation(s)
  • Ctrl+j i

継承をしている場合、その実装に移動します。
宣言に移動の場合は親クラスのメソッドへ移動するため、動作が異なります。

1つ目と2つ目の移動が本Actionで、3つ目の移動は宣言に移動です。

現在のファイルをプロジェクトツリーでアクティブにする

  • 『今の階層の1つ上に上がってもらって..』
  • Other | Select in Project View
  • Ctrl+j w

プロジェクトツリー内はインクリメンタルサーチで移動可能なのも便利です。

最近開いた順にタブを復元する

  • 『さっき閉じたファイルをもう1度開いてもらって...』
  • Main menu | Window | Editor Tabs | Reopen Closed Tab
  • Ctrl+Shift+t

GIFの前半で閉じた2つのファイルを、後半で復元しています。

総括

IntelliJ IDEAのできれば使ってほしいランクCのActionを紹介しました。

このランクまで使いこなせれば、モブプロ中に困ることはほとんど無いと思います。

ランクDは少しマニアックなActionも登場しますので、また機会があればご紹介します。