Anacondaを使ってみた
WindowsでAnacondaの環境を作成してみました。
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Anacondaとは
最も有名なPythonのData Scienceプラットフォームです。
データ解析に適した環境が全て準備されており、pipとは異なる独自のパッケージ管理方式を採用しています。
なぜAnaconda
普段はLinuxでpipenvを使っておりますが、仕事で以下の環境が必要になったためです。
- Windows
- 緯度経度を扱うことができる
- jupyter notebookが使えると嬉しい
緯度経度のパッケージにpyprojを使うのですが、WindowsではLinuxとは異なりpip install
以外にも依存性の解決が必要です。
またjupyter notebookやrequests, pyyamlなどよく使用するパッケージも含まれているため試してみました。
一方、新しいコマンドを覚えたなくてはいけないことやサイズが大きいことが少し気になっています。
それでもWindows特有の問題でハマるというリスクを回避できることに価値があると思っています。
インストール
Chocolateyでインストールします。
cinst anaconda3 --params="/AddToPath:1"
データ容量が大きいため、ネットワークが不安定だと失敗することがあります。
Condaの最新化
condaは最新ではないため最新化します。
conda update -n base conda
仮想環境
作成
conda create
で<myenv>
という名前の仮想環境を作ります。
conda create --name <myenv>
成功するとC:\tools\Anaconda3\envs\<myenv>
に環境が作成されます。
使用
activate
で環境名を指定します。
activate github
この状態でconda install
を実行するとパッケージをインストールできます。
以下はpyprojをインストールするコマンドです。
conda install -c conda-forge pyproj
環境の使用をやめる場合はdeactivate
を実行します。
確認
環境を確認するコマンドをいくつか紹介します。
コマンド | 説明 |
---|---|
conda info |
現在の環境情報を確認 |
conda info --envs |
存在する全ての仮想環境を確認 |
conda list -n <myenv> |
環境<myenv> にインストールされているとパッケージリストを表示 |
削除
環境を削除をするときはconda remove
コマンドを使用します。
conda remove -n <myenv> --all
Jupyter Notebook
実行ソースと結果の共有に重きを置いたインタラクティブな開発環境です。
詳細はまたの機会にしまして、ここでは実行方法だけを説明します。
Jupyter Notebookはグローバル環境にインストールされていますので実行するだけです。
jupyter-notebook
Vimのキーバインディングを使用したかったので拡張機能セットの以下をインストールしました。
conda install -c conda-forge jupyter_contrib_nbextensions
総括
WindowsでAnacondaをインストールし、condaコマンドで環境をいじってみました。
また、Jupyter Notebookを少し触ってみました。
condaコマンドや仮想環境の挙動で気になる点がいくつか残っているため、もう少し調べてみたいと思います。